研究所ニュース. 2011年

  黒島研究所のお知らせ、所内のイベントの告知や黒島の行事を掲載します
  このページは2011年の記事です

ミクロネシアでアオウミガメの再発見

2011.12.27


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1997年に石垣島から放流したアオウミガメが、今年の4月にミクロネシア連邦ヤップ州のユリシー環礁の島で再発見されました。産卵のために上陸したところを再発見されたそうです。まさに14年ぶりの再発見となります。甲らの長さは71cmから約100cmほど成長していました。アオウミガメは甲らの長さが80cm以上になると成熟します。八重山諸島には甲らの長さが80cm以下の未成熟のアオウミガメがたくさん住んでいます。世界的にみれば、日本はアオウミガメの生息地の北限です。しかし日本よりも南の暖かい海には、アオウミガメの餌となる海藻は多くありません。遺伝子を調べた研究では、八重山のアオウミガメはフィリピンなどの日本よりも南の海域から来たものではないかと考えられていました。そのような仮説が、標識放流によって後押しされた結果となります。つまり八重山の海は、アオウミガメにとって大切な生育の場であると考えられます。今後も多くの再発見で、このようなウミガメの生活を調べて行きたいと思います。

※明後日29日からウミガメ勉強会と放流を実施します。多くの皆様のお越しをお待ちしております。

ウミガメ勉強会の開催

2011.12.19

年末年始にかけて、ウミガメ勉強会を開催します。
ウミガメの標識放流調査をとおして、種類の見分け方から、ウミガメの生態を研究員が解説します。

期間 12/29-1/5
時間 16時~、1時間程度
場所 黒島研究所 (勉強会は無料ですが、入館料は300円になります)
※変更があれば当ホームページでお知らせします

多くの皆様のお越しをお待ちしております。

中国からアドバルーンが飛来

2011.12.4


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 12月3日の朝、黒島住民の宮良寿さんから保里と伊古を結ぶ町道近くの牧場でアドバルーンを発見したとの連絡がありました。アドバルーンの垂れ幕には中国語が書かれており、新郎新婦のおじが結婚を祝ったもののようです。黒島から西に約200キロに位置する台湾では使用しない簡体字が使われていたため、中国本土から飛来してきた可能性が高いと考えられます。ここ数日の北風が影響したのかも知れません。

アースライドの参加者が来所

2011.11.23

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 21日、石垣島アースライドに参加された方々が来所しました。アースライドとは、タイムを競わず、各自のペースでサイクリングを楽しむというものです。石垣島で120キロを走破した翌日でしたが、疲れた様子もなく、島内を自転車で散策しました。研究所では巨大なアオウミガメの標識放流調査を体験しました。また来年もお越し頂ければ幸いに思います。

2011年サンゴ調査

2011.11.10


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 黒島周辺のサンゴを調査しました。これは黒潮生物研究財団と共同で毎年行なっているものです。主にサンゴがどの程度海底を覆っているかを調査します。黒島のサンゴは2007年の白化現象により、多くが死滅しました。昨年あたりから徐々に稚サンゴが見れるようになり、今年はだいぶ回復していました。これからも順調に成長して、再び美しい景観が見られることを願っています(写真左から2009年、2010年、2011年の同じ地点)

番組の紹介

2011.10.12

長野朝日放送
UぐるっTV 「石垣島&黒島へ 海・食・文化ぜーんぶ堪能」に当研究所が紹介されます。

日時は10月29日(土) 正午~

長野にお住まいの方は、是非ご覧下さい

西の浜におけるウミガメ産卵状況

2011.10.4


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 今年の西の浜では、タイマイの上陸が14回そのうち産卵は9回ありました。アカウミガメの産卵はありませんでしたが、同じ黒島の仲本海岸で1回の確認されました。アオウミガメの産卵はありませんでした。1978年からの傾向をみると、全体としてウミガメの産卵は減少していますが、その原因はアカウミガメが減っているからです。アオウミガメは90年代に多く見られましたが、近年は少なくなっているようです。タイマイの産卵は今年で6年連続で確認され、産卵数も過去最高の9回を記録しました。このような種類ごとの変化は、砂浜の環境が変わったからなのか、それとも親個体の増減が影響しているか、様々な要因が考えられます。ウミガメ類の産卵は増減が大きく、このような変化がわかったのは長期的な調査の結果だといえます。

敬老会が開催されました

2011.9.19


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お年寄りの長寿を全島挙げて祝う、毎年恒例の敬老祝賀会が催されました。今年も島内の各団体から余興が次々と披露され、舞台から目が離せませんでした。写真は字幕付きの方言劇が披露されているところです。黒島は他の島々と比べ、高齢者の中でも年齢の高い割合が多い長寿の島だそうです。これからも島の生き字引として、これまでの経験を生かし、島を導いて頂ければと感じました。

タイマイ野生復帰プロジェクト2011

2011.8.28


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 8月8・17日、名古屋港水族館・NOAA(アメリカ大気海洋気象局)と共同研究でタイマイの放流を実施しました。タイマイはサンゴ礁に住みます。その美しい甲らなどを目的に漁獲され、絶滅が心配されています。名古屋港水族館では1998年に人工繁殖に成功しました。その後も順調に繁殖しています。そして本年度より、この水族館生まれのタイマイが自然に生きているかどうかを調べます。初年度の今年は2回にわけて20頭を放流しました。放流したタイマイには標識がついていますので、もし発見された再には当研究所にご連絡下さい。写真(上):黒島の礁池を泳ぐ名古屋港生まれのタイマイ、(下):海底で餌を探すタイマイ。

仲本の獅子舞

2011.8.17


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旧暦の8月15日、仲本で獅子舞が開催されました。以前は宮里集落の獅子舞と合わせて行われていましたが、現在は仲本集落だけで開催されています。獅子舞は旧盆を過ぎても帰らない霊を、あの世に追い払うためにおこなわれます。今年は黒島中学校の生徒が伝統芸能で全国大会に進出したこともあり、中学生も獅子舞に参加しました。

ウミガメ勉強会を開催中

2011.7.26

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 ウミガメ勉強会を開催中です。普段は接することのできないウミガメに触り、その体の構造から、生態や進化を知ることができます。そしてウミガメの身体測定をおこない標識をつけて放流します。参加申し込みのお電話を多く頂いておりますが、お申込みのご連絡は不要です。13時までに研究所まで起こしください。8月31日まで毎日開催します。

4年前のタイマイが産卵に戻ってきました

2011.7.20


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 7月20日、西の浜でタイマイの産卵がありました。 このタイマイは2007年6月にNTT労働組合NTT持株本部が若手組合員を対象に3泊4日で実施した研修・エコスタディーin黒島で、夜間生物観察のプログラム中に産卵が確認された個体でした。その時に標識をつけて放流したため、同じ個体がであると判明しました。また甲らの長さは88.7cmから89.3cmに成長していました。野生のウミガメは同じ個体が数年おきに同じ浜で産卵すると考えられています。日本ではタイマイの産卵はたいへん少なく、貴重な情報となりました。また数年後に戻って来てくれると期待しています。

仲本海岸でウミガメが産卵

2011.6.25

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 仲本海岸でウミガメの産卵がありました。黒島では西の浜以外での産卵は、2004年のパイフタの浜以来となります。自然の孵化と脱出を見守るため産卵巣はそのままにしてあります。しかし仲本海岸は夏に数千人がシュノーケリングを楽しむ場所です。さらに今回は砂の浅い場所に産み落とされていました。このため誤ってパラソルを立てたり、砂遊び中に掘り返されるのを防止するため、とりあえず産卵巣の回りをロープで囲んでいます。仲本海岸を利用される際は注意してください。順調に発生すれば、8月半ばから末に子ガメが砂から出てきます。

ウミガメ勉強会のお知らせ

2011.6.24

夏休み期間中にウミガメの勉強会を開催します。研究員が館内でウミガメの種類の見分け方やその生態を解説します。その後、調査体験としてウミガメに標識をつけて放流します。もっとウミガメを知りたい方や夏休みの自由研究にお勧めです。

期間:2011年7月16日~8月31日(毎日)
時間:13時から、約1時間
場所:黒島研究所内
参加費:勉強会は無料ですが、入館料は通常通り300円です。
※荒天時には中止することがあります

このイベントには一般社団法人沖縄しまたて協会およびトタル・ルブリカンツ・ジャパンの支援を受けて実施します。

日本初、6年連続でタイマイの産卵を確認

2011.6.16

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 6/11、西の浜でタイマイの産卵がありました。ウミガメは同じ個体が約2週間おきに、同じ浜にきて産卵します。5月25日に産卵がありましたので、6月6日から張り込み、11日にようやく上陸がありました。これで西の浜では6年連続でタイマイの産卵が確認されました。西の浜では1978年からウミガメの調査をおこなっていますが、タイマイの産卵が5年以上続くのは初めてです。さらに、一つの砂浜で6年連続で産卵があるのは、日本で初めての記録となります。

水難防止の願い

2011.6.11


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 梅雨も明け、これからシュノーケル客でにぎわうシーズンに入った仲本海岸で10日、水難防止の願いが実施されました。黒島のカミツカサを先頭に、黒島公民館・黒島観光組合・黒島消防分団の役員らが事故ゼロを祈願しました。黒島ではシュノーケル中の事故で過去4年間に7名が亡くなっており、7名全員がライフジャケット未着用でした。黒島研究所では水難事故防止を目指し、ライフジャケットの無償貸出を実施しており、昨年は3291名が利用しました。

竹冨保育所が来所

2011.6.9


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 6月8日、竹富島の保育所が「春の親子遠足」で黒島を訪れました。黒島研究所ではクジャクの卵の大きさに驚き、水槽の魚に喜び、ウミガメに触ったりして大はしゃぎでした。仲本海岸ではアオウミガメの放流をしました。黒島保育所の子どもたちとの交流等もあり、盛りだくさんのスケジュールを元気にこなし、竹富島に戻っていきました。

西の浜でウミガメの初産卵

2011.5.25


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ウミガメの初産卵がありました。足跡からタイマイもしくはアカウミガメと考えられます。

仲本海岸の情報を追加

2011.5.10


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 仲本海岸は、岸からすぐ近くで色鮮やかな熱帯魚やサンゴ見ることができ、八重山屈指のシュノーケリングポイントととして知られています。しかし、その手軽さから毎年のように水難事故が発生している場所でもあります。
 黒島消防団は、事故防止のため荒天の時などに遊泳禁止の措置をとってきました。それは海岸にある看板に掲示しています(写真)。しかし観光客にとっては現地に行かなくては、その情報を知ることができませんでした。そこで当研究所のホームページに掲載することにしました。黒島に来るときのご参考なれば幸いです。

うみがめ勉強会終了

2011.5.8


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 4月29日から5月8日のゴールデンウィーク期間中に実施した「うみがめ勉強会」は盛会に開催されました。連休早々に梅雨入りし、空模様が心配されましたが連日多くの皆さんが参加され、ウミガメについて勉強されていました。今後ともウミガメをはじめ、海洋生物に対する愛情と感心を抱き続けて頂ければ幸いです。ご好評につき、次回の開催も検討したいと思います。

イベントのお知らせ

2011.4.20

ゴールデンウィーク中に、ウミガメの勉強会を実施します。
ウミガメの標識放流調査をとおして、種類の見分け方から、ウミガメの生態を研究員が解説します。

期間 4/29-5/8 (毎日)
時間 4/29-5/4の間は午後5時から、5/5-5/8の間は午前10時から
場所 黒島研究所 (勉強会は無料ですが、入館料は300円になります)

多くの皆様のお越しをお待ちしております。

アカショウビンの渡り

2011.4.18


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 黒島にアカショウビンが渡ってきました。火のような赤い体と大きなくちばしが特徴で、八重山の初夏を代表する鳥です。「キョロロロー」と独特の澄んだ声で鳴きます。本州では森の奥深くで見られる鳥ですが、黒島ではとても身近で「ゴッカルー」と呼ばれ親しまれています。研究所のまわりでも毎朝のアカショウビンの澄んだ声が聞こえます。

マンタとシュノーケリング

2011.3.23


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 たくさんのマンタ(オニイトマキエイ)が黒島の周辺に回遊しています。黒島ではマンタは冬に北風が強く吹くと見ることができます。餌を食べにきているので、大きな口をあけて同じ場所をぐるぐると回っています。運がよければ何匹ものマンタに囲まれます。何よりの魅力は、リーフから近いところを泳いでいるので、岸からのシュノーケリングでも見れることでしょう。例年ですと来月の初めぐらいまでは、マンタに出会えるチャンスがあります。

サンゴ標本目録を発刊

2011.3.14


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 当研究所に所蔵しているサンゴ標本の目録を発刊しました。目録には259種1072点の標本を記載し、278標本の写真を収録しています。この標本には1970年代ものが多く含まれており、当時の海の豊かさを示す唯一の証拠です。実際、今の八重山では見ることができないサンゴもあります。この冊子によって、当研究所のサンゴ標本が認知され多くの人に利用されれば幸いです。

竹富町のマスコットが来所

2011.2.27


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竹富町のマスコットキャラクター「ピカリャ~」が研究所に遊びに来てくれました。「ピカリャ~」は、お腹に竹富町内の島じまの模様があるのが特徴で、2足歩行が可能という珍しいネコです。水槽もじっとのぞきこんでウミガメの泳ぐ姿に興味を持っているようでした。また遊びに来てくださいね。

旧正月

2011.2.3


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 新暦では節分ですが、旧暦の伝統行事が残る沖縄では今日は旧歴1月1日の旧正月です。東筋と仲本で旧正月恒例の綱引きが開催されました。あいにくの空模様ですが、綱引きが始まるころになると雨が止み、無事に綱引き行事が開催されました。今年は東筋が北、仲本が東が勝利を納めました。写真は綱引き後のミルクの神様(東筋)と、同じく綱引き後に五穀でできた旗頭で祝う仲本の様子です。

稀種ハリガネウミヘビを発見

2011.1.22


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 1月17日、伊古桟橋の近くでハリガネウミヘビを見つけました。ウミヘビという名前ですが、ウナギに近い魚類です。当日は寒波のため、北風が強く、他にもハダカイワシなどの普段見られない魚が打ちあがっていました。ハリガネウミヘビの仲間は国内ではほとんど記録がない、たいへん珍しい魚です。オスとメスで体形に大きな違いがあると言われていますが、あまりに珍しく標本が集まらないため、分類がはっきりしません。2006年に生態に関する論文が発表されました。それによれば、メスは沿岸の砂底に住み、オスは泳ぎながら生活します。エビやカニなどを食べます。

初セリ

2011.1.13


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 八重山で今年1番の牛のセリがきょう午前に黒島家畜セリ市場で開催され、約150頭が上場されていました。初セリのセレモニーであいさつに立った来賓のみなさんは、皆口をそろえて宮崎で発生した口蹄疫の影響でセリが開催されない事態となった昨年の話をしておりました。関係者にとっては大変な年だったと思います。今年は黒島の畜産農家にとってよい年であることを願っています。初セリは御祝儀相場となったでしょうか。