研究所ニュース.2014

  黒島研究所のお知らせ、所内のイベントの告知や黒島の行事を掲載します
  このページは2014年の記事です

ンガナの花

2014.12.19

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黒島の灯台でンガナの花が満開です。ンガナは黒島の方言で沖縄ではニガナと呼ばれています。図鑑ではホソバワダンという名前です。黒島では「牛にはンガナ、ヒージャー(ヤギ)にはフーチバー(ヨモギ)」と言われ、牛汁には欠かせない食材となっています。冬に花を咲かせ、黒島の灯台では満開になっています。

海星小学校の親子が来所

2014.11.23

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11月22日、石垣島にある海星小学校の皆さんが研究所に来所されました。研究所ではウミガメの解説の他にも、サメの餌やりや子ガメとのふれあいをしました。地元の小学生らしい元気いっぱいの様子で、楽しく学んでいました。この後は海で釣りをした後に黒島で一泊する予定です。遠足や修学旅行とも違う親子での参加で、黒島を楽しんでいました。

黒島でウミガメが漂着

2014.11.16

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 観光客の方から、黒島の阿名泊に死んだウミガメが漂着している、という連絡があり調査してきました。甲らの長さは50cm程で、まだ大人になりきっていないアオウミガメでした。死んでから時間がたっているようで、だいぶ腐敗していました。解剖したところ、胃にはたくさんの餌が入っていました。これは死亡する直前まで餌を食べていた証拠です。つまり、病気や餌不足で衰弱して死んだわけではなく、突然の事故死だったと考えられます。このようなウミガメを増やさないためにも原因を調べることが大切です。死んでいても、たくさんの情報を得ることができるので、発見した場合はご一報ください。

沖縄サットサンでウミガメの講演

2014.11.4

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沖縄本島の恩納村にあるホテルムーンビーチで西日本最大級のヨガイベント「沖縄サットサン」が開催されました。その中のイベントのひとつに「100年後の子どもたちに、この沖縄の海を残すためのトークショー」が11月2日に開催され、黒島研究所から若月が参加してきました。ビーチをバックに海が大好きなタレント田中律子さん(写真左)と恩納村でウミガメの調査をしている井上尚志さん(写真右)と一緒に、ほとんどウミガメトークをしていました。皆さんウミガメに興味がおありのようで、熱心に話を聞いていました。リゾートホテルが並ぶ恩納村、多くのホテルのビーチでウミガメの産卵が確認されています。人の少ない田舎とは違った新たな視点 で人間とウミガメの共存を考えられる会場だったかも知れません。

渇水による夜間断水

2014.11.1

RIMG0473.JPG 10月30日午後10時、西表島から海底送水された水道管から貯水槽へのバルブが閉められました。渇水により、西表島を水源にする島々で夜間断水が実施されることになったためです。黒島は1971年の大干ばつをきっかけに、西表島からの海底送水が計画され、1975年の完成と共に水道が普及しました。渇水による断水は初めてとのことです。今年の八重山地方は記録的な少雨傾向にあり、特に8月下旬からはほとんど雨が降っていません。天気予報ではしばらくまとまった雨は期待できず、もうしばらくは水不足が続きそうです。

「サミーとシェリー 七つの海の大冒険」特別上映会を終了しました

2014.10.29

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23日から始まった映画館の無い離島のための上映会は、29日の黒島で無事に終了しました。巡った島々は、座間味島、渡嘉敷島、波照間島、西表島、黒島です。どの島でも、島内のほとんどの子ども達が見に来てくれました。これを機会に、自分の生まれた島の自然に興味をもってもらえたら幸いです。特別上映の機会を下さった配給会社の皆様に感謝申し上げます。

「サミーとシェリー」の特別上映を開催中

2014.10.25

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23日は座間味島、24日は渡嘉敷島で『サミーとシェリー 七つの島の大冒険』の特別上映がありました。両島ともきれいなサンゴの海に囲まれ、海を泳ぐとサミーと同じアオウミガメに出会えますし、砂浜では産卵もあります。今年の3月には両島とも国立公園になりました。美しい島の子どもたちは映画を見ながら魚の名前を当てて、楽しんでいました。渡嘉敷島では翌日が運動会ということで、参加者が少ないと見込まれていましたが、多くの子どもたちがサミーとシェリーに会いに来てくれました。明日からは八重山諸島の波照間島、西表島、黒島で上映する予定です。

ツバメチドリ

2014.9.27

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スズメとハトの中間くらいの大きさの鳥です。渡り鳥で、春に東南アジア・オーストラリア北部からロシア・ヒマラヤの方へ渡ります。夏場、主にロシアやヒマラヤで子育てをしますが、中には日本の南西諸島で子育てする個体もいます。秋に子育てが終わると南の国で冬を越します。ツバメチドリは一箇所に集まって子育てをする習性があります。この鳥は、牧場や農耕地など乾いた場所でよくみられます。その名の通り、飛ぶ姿はツバメに似たシルエットです。飛びながら口を大きく開けて虫などを食べます。牧場が多い黒島では、夏に比較的よくみることができます。大きなツバメが飛んでいると感じたら、ツバメチドリかもしれません。

エゾビタキの渡りの季節

2014.9.15

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 エゾビタキはスズメと同じくらいの大きさの鳥です。渡り鳥で春と秋に日本全国でみることができます。八重山では秋に多く見ることができます。この鳥は枝の先に止まって、空中に飛んでいる虫を捕まえて、また枝に止まって虫を探します。写真は、昨日の夕方に黒島ビジターセンターの近くで撮りました。このエゾビタキは、つばさに白い斑点にありますが、これは幼鳥の特徴です。もしかすると、今年の夏に北の国(サハリンやカムチャツカ)で生まれて、初めての渡りを経験しているところかもしれません。今の時期、見通しのよさそうな枝の先に注目すると、いっしょうけんめいに虫を探す幼いエゾビタキに出会えるかもしれません。

伊古桟橋をキャンドルアップ

2014.9.5

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9/4夜、島の北側にある国の登録有形文化財の伊古桟橋に約千個のキャンドルが灯りました。両サイドにすらりと並ぶキャンドルはまるで夜の滑走路のようでした。海保のヘリも近寄ってきていました。これは黒島観光組合が企画したもので、昨夜黒島に泊まった観光客はラッキーだったと思います。

黒島診療所開所式

2014.8.26

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 8/25、老朽化に伴い、新たに建設中だった竹富町立黒島診療所が完成し、25日に開所式が開催されました。仲本の獅子舞で始まり、テープカットや関係者のあいさつのあと、黒島では新築のお祝いで催される「家造(ヤーチクイ)ジラバ」が披露されるなど盛大な開所式となりました。4月から常駐している久保医師はあいさつの中で「黒島を長寿の島にしたい」と意気込みを語っていました。(写真上:竹富町長、診療所医師らによるテープカット、下:家造ジラバ)

サキシマハブを保護

2014.8.5

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8/4、黒島の一人暮らしのご老人の家にハブが出たので来てほしいという要請を受け、現場に急行しました。軒のはり部分に居座っていたサキシマハブを写真のように無事に捕まえました。ハブは嫌われ者で、見つかるとすぐに退治されてしまいます。このハブは研究所の職員によって無事に保護されました。ハブは夜行性で、日中その辺をニョロニョロと出歩くことは滅多にありません。夏休みで黒島を訪れる観光客の皆さんは、安心して島内を観光して下さい。生きたサキシマハブを見たい方は当研究所の生物飼育室でご覧いただけます。

渡辺研究員による骨格標本作成

2014.8.2

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現在、高知県室戸市にある「漁師のNPO」から渡辺研究員が来所しています。彼女は、動物の骨を愛しており、さまざま骨格標本に作り変えています。沖縄には台風が接近しており、普段はフィールド研修に忙しい学生も外にでれません。このため急きょ 骨教室が開催されました。動物の骨には、気味の悪い印象がありますが、よく観察するとその動物の生態や進化が見えてきます。例えば、ウミガメのヒレは指が伸びたものですし、アカウミガメの頭が大きいのは固い餌を食べているためです。それに骨格には機能的な美しさがあります。当研究所の研修生は生物系が多く、解剖好きな学生もいるのですが、この講義によって骨の魅力を再発見したようでした。

黒島豊年祭

2014.7.22

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20日、黒島最大の神行事である豊年祭が開催されました。黒島の豊年祭は集落対抗の船漕ぎ競漕やミルク行列をはじめとする奉納舞踊が砂浜で披露されます。 船漕ぎ競漕では1972年に豊年祭が復活以来、勝利し続けていた仲本村が宮里村に完敗するという波乱もあり、大いに盛り上がりました。黒島研究所で研修中 の学生も船漕ぎに参加し、歴史的勝利に貢献しました。

新江ノ島水族館と協同でアオウミガメの調査

2014.7.20

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新江ノ島水族館生まれのアオウミガメを放流し、行動を追跡・観察する調査を開始しました。このアオウミガメの親ウミガメは沖縄で生まれたものです。このため、黒島が放流場所に選ばれました。目的の一つは、どのような状況で放流すれば、人工飼育されたウミガメがスムーズに自然の海に適応できるのかを調べることです。そこで放流時の大きさや放流場所を変えたり、餌の海草に慣らしてから放流していく予定です。今回放流したウミガメが元気に自然の海を泳いでいることを願っています。

新江ノ島水族館のホームページも是非ご覧ください。
新江ノ島水族館ニュース
(画面左側のニュース一覧をご覧ください)

ナイトガイドでウミガメに遭遇

2014.7.6

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7/5 ナイトガイド中にウミガメに遭遇しました。今年はまだ7回しか上陸がありませんので、とても幸運なことでした。上陸したウミガメはタイマイという種類でした。タイマイは日本では八重山諸島でしか産卵がみれない珍しいウミガメです。肢には標識がついていました。番号を調べたところ、なんと2011年にも黒島に来て、産卵した個体でした。今日は、浜崖にはばまれて産卵せずに海に帰りましたが、また黒島に来て欲しいと思います。

ウミガメの初上陸

2014.6.4

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今年のウミガメ初上陸を確認しました。6月2日には観光客の方が確認しているので、おそらく6月1日の夜に上陸したものと考えられます。足跡からアカウミガメもしくはタイマイのどちらかの種類だと思われます。卵の大きさを測ると、どちらの種類か見分けることができるため、卵を探索しました。しかし、残念ながら見つかりませんでした。ウミガメは産卵した後に砂をかけて卵を隠します。このウミガメの方が、人間よりも一枚上手だったのようです。

石垣島の小学校が遠足で来所

2014.5.4

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大型連休にあわせて、石垣島から多くの小学校が黒島に遠足に来ました。当研究所では、真面目なウミガメの話から感動のウミガメの放流まで、いろいろな事を体験していました。写真は、生物飼育室でのサメの実験で、サメがどうやって餌を探すのかを疑似エサ(釣り具のルアー)などを使って説明しました。この体験をもとに、少しでも生物に興味をもってもらえたらと思います。

アカウミガメの交尾を確認しました

2014.4.23

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 西表島の海域でアカウミガメの交尾を確認しました。ウミガメに限らず、動物を保護するためには、その動物の繁殖を明らかにすることが重要です。しかし、ウミガメの調査は、産卵地である砂浜の関するものが多く、交尾についてはほとんど行われていません。現在、当研究所では沖縄海邦銀行の支援を受けて、ウミガメの交尾を調査しています。ウミガメの交尾はオスがメスの背中にのって行われます。メスは上手く泳げないため、水面で前足をバタバタとしていることが多くあります。今回、見つけたウミガメもまさにそのような状況でした。以前、海上保安庁の知人から、「溺れている人の通報を受けてかけてつけたら、ウミガメの交尾だった」という話を聞きましたが、納得の光景でした。

季節限定クジャク卵入りカメロンパン

2014.4.17

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黒島研究所の人気のおみやげ「カメロンパン」に、今年も「プレミアムカメロンパン」が登場しました。原料に今の時期だけ卵を産むインドクジャクの卵を使用しました。世界?でここだけのカメロンパンです。インドクジャクは黒島に外来種として侵入し、在来の生き物に大きな影響を与えています。このパンは研究所で飼育しているインドクジャクが卵を産まなくなり次第、販売を終了します。卵でも命、それを無駄にしないために考えられた商品です。数量に限りがあります。GWに訪れる予定の方はお早目に来所し、お買い求めください。「カメロンパン」同様、1匹150円です。

新しい医師が来島

2014.4.2

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 先月、町立黒島診療所を退職された医師の後任の先生が、4月1日に着任のため来島いたしました。着任されたのは久保利夫先生です。黒島に上陸するなりハトの鳴きまねを披露し、出迎えのため港に集まった島民たちを楽しませてくれました。黒島診療所の診療継続は子どもやお年寄りをはじめ、黒島に宿泊する観光客にとっても大きな安心を与えてくれることと思います。 

ザトウクジラを目撃

2014.3.11

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3月7日、西表島の南方海域でザトウクジラを目撃しました。ザトウクジラは慶良間諸島など沖縄島西側の海域が有名です。八重山諸島では年に数回の確認があるだけですので、貴重な記録といえます。このクジラは西表島の南風見田の沖で確認し、その後は西方向に泳いで行きました。ザトウクジラは世界的に増加傾向にあると考えられています。もっと個体数が増えれば、八重山諸島でも普通に見ることが出来るようになるかもしれません。なお、本調査は沖縄海邦銀行の支援を受けて実施されました。

箕面自由学園中学校が修学旅行で来島

2014.3.8

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 3月5-6日にかけて大阪の箕面自由学園中学校2年生の皆さんが修学旅行で黒島を訪れました。黒島研究所でウミガメ学習や放流をしたり、特別開催のナイトミュージアムではサメの実験や婦人会による黒島の踊りも鑑賞しました。牧場体験ではその日に産まれたばかりの子牛の命名もしました。皆さんが付けた名前は後日、登録されます。黒島中学校では体育館でディベートをし、グランドでは5色綱引きで交流をしました。最後に全国トップクラスのチアリーダー部が技を披露し、次々繰り出される大技に黒島校のみんなは釘づけになっていました(写真:黒島小中学校でのディベートの様子)

北海道からのJTBツアーが来所

2014.3.7

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JTBツアーの皆さま45名がご来所されました。館内でのウミガメ生態解説、砂浜でのウミガメ標識放流を行いました。その後は牛の島らしくバーベキューランチをしながら、黒島婦人会による伝統芸能をご覧いただきました。当日は汗ばむぐらいの陽気となり、沖縄らしいツアーとなりました。

沖縄海邦銀行の助成事業に採択されました

2014.2.28

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 当研究所のウミガメ調査が「かいぎん環境貢献基金」に採択されました。この助成事業は沖縄海邦銀行が実施している社会貢献事業の一つです。毎年約10団体の活動が支援されています。写真中央は海邦銀行の上地英由頭取です。八重山地区からは、私たちの他にも石垣島のアンパルの自然を守る会、西表島エコツーリズム協会も採択されました。この支援を有効に活用し、今後もウミガメ類の生態調査をおこない、皆さまへの伝えていきたいと思います。

仲本の旧正月

2014.2.1

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 旧正月に綱引きをすることで有名な黒島ですが、かつては各集落とも夜に綱引きを実施していました。旧正月の綱引き行事を残している仲本集落は、可能な場合は旧来のように夜に実施しており、今年は夜に実施されました。綱引き前の棒術では、中学卒業と同時に島をでた高校生が島に戻って演じました。仲本集落の中で栽培した五穀で旗頭をこしらえるあたりが、仲本の伝統行事に対する意気込みを垣間見られるような気がします。綱の上に乗っているのは仲本の支会長で、綱引き勝負は東に軍配があがりました。

旧正月の大綱引き

2014.1.31

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 今日は旧暦の正月1月1日です。東筋集落で旧正月に恒例の綱引きが実施されました。新暦とは太陽にあわせて一年を決めたものです。これに対して旧暦は月の満ち欠けで一年を決めたものです。今は、世界で新暦が一般化していますが、日本をはじめほとんどの地域では旧暦を利用していました。このため行事の日程を旧暦にあわせていました。今では、旧暦にあわせて行事をおこなう地域は、ごく一部になっています。黒島は、今でも行事は旧暦に合わせて実施される数少ない島です。東筋の大綱引きでは南北に別れひかれますが、儀礼的には南が勝つことになっています。近年は真剣勝負でおこなわれていますが、今年は南に軍配が挙がりました。

平成25年度の入館者数など

2014.1.2

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 新年明けましておめでとうございます。旧年はたいへんお世話になりました。昨年度のウミガメ上陸数は26回で、一昨年の2倍でした。ハブにかまれた人はいませんでした。入館者数は9995人でした。昨年度よりも約2000人多く来所されました。これも皆さまのご理解とご協力があってのものです。これからも地域に根付いた活動をおこない、ここにくれば黒島のことは何でもわかるという研究所を目指していきたいと思います。それでは本年もよろしくお願い致します。