研究所ニュース.2013年

  黒島研究所のお知らせ、所内のイベントの告知や黒島の行事を掲載します
  このページは2013年の記事です

冬休みウミガメ勉強会を開催中!

2013.12.30

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 12月22日から1月5日までウミガメ勉強会を開催中です。勉強会ではウミガメの見分け方・調査をするときの道具の説明・ウミガメが抱える問題などの説明を受けたあと、実際のウミガメに標識をつけて海へ放流しに行きます。普段は間近で見ることのできないウミガメに触ったり、記念撮影をすることが出来ます。参加された方には素敵な特典がありますので、是非ご参加下さい。

黒島婦人会80周年

2013.12.9

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 12月8日、黒島婦人会の新旧会員が集い80周年記念式典祝賀会が開催されました。黒島の婦人会は昭和8年に300名近い婦人が集って発足、戦時中は国防婦人会と名称を変更されたこともあります。水の確保に苦しんだ中、生活の改善や向上、島の行事の担い手として大きな役割を果たしてきました。現在は島の人口が減り、25名の婦人会員らが活動し、特に伝統芸能の継承に力を入れています。研究所には、開所式、10周年、「八重山海中公園研究所」から「黒島研究所」への改名祝賀会、日本ウミガメ会議黒島会議など節目節目で花を添えて頂いています。最近では、観光客向けに芸能を披露し、島おこしにも貢献しています。

黒島豊年祭の爬龍船(はりゅうせん)を展示

2013.12.6

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 この爬龍船は、2010年に新しい船が建造されるまで、実際に豊年祭で使われていたものです。いつ建造されたものか調査中ですが、少なくと1991年からは使われていたようです。爬龍船は、八重山で行われる豊年祭や豊漁祝願の船漕ぎ競争で使われます。黒島の豊年祭は神事として大規模に行われ、爬龍船も大きく長さは7m以上、約20名が乗り込みます。詳細は、近日中に「展示資料の紹介」でお伝えします。(写真上:資料展示室に運ばれた爬龍船、写真下:実際に使われていた時の写真)

マンタシーズン到来

2013.11.30

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黒島ではマンタが見れる季節になりました。冬の寒い時期、見どころがないと思われている黒島は、実は隠れたマンタポイントです。しかも、シュノーケリングで見ることができますし、慣れてくれば岸からでも観察できます。マンタが大きな口をあけてプランクトンを飲み込んでいる姿は、大迫力です。マンタの他にも、グルクンやサバヒーの大群も見れます。寒い北風が吹いていますが、海の中はとても賑やかで興奮に満ちています。

今年の黒島のウミガメ産卵調査報告

2013.11.11

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 黒島西の浜のウミガメ産卵調査を終了しました。今年はアカウミガメ5回、アオウミガメ10回、タイマイ3回の合計18回の産卵がありました。2000年代に入ってからは、最も多くの産卵があった年度になりました。しかし、ウミガメ類は一年間に数回産卵することが知られています。実際に、あるアオウミガメは4回も産卵しました。おそらく産卵に訪れている母ガメは、どの種類も1~3頭ほどでしょう。ウミガメが増えたとは言えないと思います。西の浜は人の影響が少ない砂浜で、自然状態のウミガメの変化がわかる数少ない場所です。これからも継続して調査していきたいと思います。

グレートアース石垣島ライドのオプショナルツアー

2013.10.23

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27日に石垣島で開催された自転車のイベント『グレートアース石垣島ライド2013』の参加者が翌28日、黒島を訪れました。例年、レンタサイクルで島内をまわっていますが、今回は特別に牧場内を自転車で走りました。6月に修復された伊古桟橋でも皆さん自転車で先端まで行きました。伊古桟橋でウミガメの放流を実施し、伊古桟橋沿いをずっと泳いでくれたアオウミガメをみんなで存分に見送ることができました。来年も皆さまのご来島をお待ちしております。

東京からの研修を受入

2013.10.23

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10月21~22日にかけて東京から研修旅行で来た皆さんをお迎えしました。研究所で黒島の説明やウミガメの生態について学んだり、島内巡検をしました。畜産農家を訪ねて子牛にミルクや親牛に牧草を与えたりしている時は、皆さん子どものようにはしゃいでいました。台風の影響で海に入れなかったり、1日早く切り上げたりと残念な点もありましたが、またいつか美しい海や星空を見に黒島にお越し頂きたいと思います。

書籍「日本のアオウミガメ」を発行しました

2013.10.13

表紙.jpg アオウミガメはダイビングで最もよく見れるウミガメです。近年の研究の成果を貴重な写真と合わせて、一般向けにアオウミガメを紹介する書籍を作成しました。ご希望の方は当研究所までご連絡下さい。
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第一章 アオウミガメとはどのような動物か
第二章 アオウミガメの生態
第三章 世界のアオウミガメ
第四章 各地のアオウミガメ
第五章 アオウミガメの保全
ページ数122。英訳付
三井物産環境基金 助成事業

※第一章はPDFをダウンロードできます。→日本のアオウミガメ第一章

波照間島のタイマイ保護

2013.9.25

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 9月24日の夕方、波照間島で子ガメが保護され、当研究所に持ち込まれました。この子ガメは、タイマイという種類で、波照間島の港の中で見つかりました。研究所に来た子ガメは、ふ化した直後にみられるフレンジーという状態でした。フレンジーとは、ふ化した子ガメが海の沖の方へ行くために、光に向かって進む状態です。孵化してから約2日間ほと続きます。おそらく近くの砂浜で孵化したものが、港内の照明に誘引されて港にはいってしまい、沖に出れなかったものと思われます。今回の保護には、波照間島の星空観測タワーと安栄観光の皆さまにご協力頂いきました。

ナイトミュージアムは無事に終了しました

2013.7.23

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 8月6日からはじまったナイトミュージアムは15日に無事に千秋楽を迎えました。最後の二晩は悪天候のため、島の踊りは資料展示室内での鑑賞となりましたが、元気な皆さまのおかげで大いに盛り上がりました。黒島婦人会・黒島研究所一同、多くの皆さまのご来場に感謝致します。

ナイトミュージアムでウミガメの産卵を観察

2013.7.23

IMGP1750.JPG8月13日、ナイトミュージアム中にウミガメの上陸がありました。ナイトミュージアムでは、ナマコ博士の演奏と解説、島人による伝統芸能などがありますが、その時間中にウミガメの上陸があれば、産卵の観察に切り替えます。当日は21名のお客様がウミガメの産卵を観察しました。

死んだイルカが漂着

2013.7.23

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 7月19と20日に黒島港で死んだイルカが3頭見つかりました。この3頭はユメゴンドウという種類のイルカです。体長は2メートルほどで、イルカとしては小型ですが、このサイズで大人です。目立った外傷はなく、胃の中には何も入っていませんでした。つまり、死ぬ直前には、餌を食べていなかったということです。はっきりとした死因はわかりませんが、船に衝突して急死したり、ゴミが胃に詰まって死んだ、とは考え難いと思います。ユメゴンドウは集団で座礁して死んでしまうことがあります。これは一頭が異常になって座礁すると、群れの仲間が助けようとするからです。おそらく、黒島の近くで数頭が座礁して死んでしまい流れ着いたのでしょう。

映画 旅立ちの島唄を上映

2013.7.19

IMGP1662.JPG旅立ちの島唄を上映しました。当日は、黒島の小中学生や島人、観光客、約60名が鑑賞しました。離島ならではの別れと、家族で食卓を囲むことがどれだけ貴重な時間なのかを感じさせる物語でした。皆さまも機会があれば、是非御覧ください。写真は上映終了後に挨拶をする吉田監督の先輩である中江氏

タイマイの産卵を確認

2013.7.16

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 7/15、島の人から「ヤシガニを探していたら、ウミガメが上がっている跡を見つけた」という連絡がありました。この地元の人は海人で、夜の暗い所でもすぐにウミガメの足跡だと判断して、近寄らずに研究所まで来てくれたそうです。現場に確認にいったところ、ちょうど卵を産み落としているところでした。このウミガメはタイマイという種類で、日本では毎年10例ほどしか産卵が確認されない珍しい種類でした。

八重山の自然と暮らしの合同ポスター展

2013.7.1

GEDC1330.JPG八重山諸島は豊かな自然と、それに育まれた独特な文化が残る地域です。この自然環境の保全や伝統文化の継承に関わる人たちの活動を紹介するポスター展を開催しています。このポスター展は「WWFしらほサンゴ村」の呼びかけにより始まり、数カ月おきに場所を変えて実施されています。この企画をとおして、八重山の自然と文化を守ろうとしている人たちを知って頂き、その活動にご理解頂ければ幸いです。きっと共感できるような活動があると思います。開催期間:7月1日~7月31日、主催:八重山の自然と暮らしの合同写真ポスター展実行委員会、後援:WWFジャパン、※このポスター展は住友生命保険相互会社の支援を受けて開催しています

黒島港にイルカが出現

2013.6.22

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6月21日 黒島の港にイルカ3頭が迷い込みました。黒島のおじーも港では初めて見たそうです。このイルカはマダライルカという種類で、近年では2013年1月に石垣港でも確認されています。また、ちゅら海水族館では大水槽で魚と一緒に飼育するという試みもおこなっています。黒島ではイルカという珍しいお客に、観光客だけでなく、島の小中学生も見物に来ていました。ダルマザメという小さなサメにかじられた跡がありましたが、3頭とも元気な様子でした。黒島港は船の行き来が少ないため、自力で港から出ることを期待して見守っていたところ、夕方には無事に沖に泳いで行きました。また黒島に遊びに来てほしいものです。

12年前のアオウミガメを再発見

2013.6.10

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5月27日、黒島西の浜で標識のついたアオウミガメの産卵がありました。番号を調べたところ、2001年に当時の当研究所の職員であった小寺昌彦さん(現 串本海中公園センター)が着けたものでした。同じ西の浜で、産卵にきた個体に装着したそうです。多くの場合、アオウミガメは同じ砂浜に3~4年間隔で産卵に戻ってくることが知られています。しかし、このウミガメは2001年に標識が装着されてから、西の浜では確認されていませんでした。おそらく他の砂浜で産卵していたのが、何らかの要因で西の浜に戻ってきたのだと思います。それにしても12年間も西の浜の場所を覚えていたのでしょうか?それともただの偶然なのでしょうか?いずれにしても、このような事実がわかったのは十数年にわたる継続的な調査の成果だと言えます。

標識のついたアカショウビンを保護

2013.5.17

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 5月2日、観光客の方がアカショウビンを保護して持って来ました。保護されたアカショウビンは粘着質の種子が体中に絡まり動けない状態でした。そして標識がついていました。種子を取り除いた後のアカショウビンは、元気な様子でしたので、翌日に放鳥しました。島根県立三瓶自然館サヒメルの星野さんの協力で、標識を管理している山階鳥類研究所に問い合わせたところ、一年前に360km離れた久米島で放鳥されたことがわかりました。黒島はちょうどアカショウビンの鳴き声が聞こえる季節です。保護されたアカショウビンもきっと何処かで綺麗な声で鳴いていることでしょう。

西表島の南岸でアオウミガメの交尾を確認

2013.5.13

GEDC1189.JPG5月12日 西表島でアオウミガメの交尾を確認しました。ウミガメの交尾は目撃情報が少なくほとんどわかっていません。少ない情報をからすれば、アオウミガメの交尾は産卵シーズンのはじめの頃に、産卵地の近くの海で確認されています。広い海の中では、オスとメスが出会うのは容易ではありません。このためオスは確実に交尾するために、産卵地の近くでメスを待っているのかもしれません。

黒島 西の浜でウミガメの初産卵

2013.5.11

DSC_0007.jpg5月10日西の浜でウミガメの産卵がありました。黒島のユラキ浜でも4月28日に上陸がありましたが、産卵は確認されませんでした。このため、この産卵が今年初の産卵となります。足跡からはアカウミガメと考えられます。今年は、全国的にウミガメの産卵が早い傾向にあります。これからの産卵状況が楽しみです。

石垣島の小学校が遠足で来所

2013.5.3

P1050623.JPG石垣島の3つの小学校が遠足に訪れました。研究所の中で、ウミガメの見分け方や沖縄に伝わるウミガメ文化の話を聞いたあと、実際にウミガメを近くの砂浜から放流しました。これを機会に、自分たちが住んでいる地域の自然や文化について興味を持ってもらえたらと思います。

ゴールデンウィーク ウミガメ勉強会を開催中

2013.4.28

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ウミガメ勉強会をスタートしました。初日の4月27日には、衛星によってウミガメの位置を調べることができる発信機をつけたタイマイ2頭を放流しました。この発信機は約3年で脱落するまで、ウミガメが何処にいるのか伝えてくれます。人口繁殖させたウミガメがどのように行動するのか注目されます。

大阪の中学校が修学旅行で来島

2013.3.10

IMGP1111.JPG3月6日から7日にかけて大阪の箕面自由学園中学校2年生の皆さんが修学旅行で黒島を訪れました。黒島内で5つの民宿に分宿しました。当研究所でのウミガメ学習をはじめ、畜産農家体験、星空観測、ナイトミュージアム、黒島小中学校の児童生徒と交流しながらのアーサ採りなど、好天に恵まれた中で数多くの体験をしました。

アーサ採り体験

2013.3.4

IMGP1045.JPGツアーの皆さんが黒島を訪れ、黒島の婦人から指導を受けながらアーサとり体験をしました。写真は収穫後に砂や根を除去している様子です。その後、収穫したアーサ料理を堪能していました。黒島の飲食店や民宿ではアーサ料理がよく出ます。黒島のおいしいアーサを多くの皆さんにご賞味頂きたいです。

黒島の旧正月

2013.2.11

IMGP0916.JPG今年の2月10日は旧暦1月1日にあたり、旧正月行事が沖縄各地で開催されています。黒島では昔から綱引き行事が実施されており、仲本と東筋で盛大に開催されました。綱引き勝負の結果は、仲本では東、東筋では南が勝利を収めました。写真は仲本で綱引き前に披露される棒術の様子です。

竹富島にウミガメが漂着

2013.1.21

P1120054.JPG竹富島にウミガメの死骸が漂着しているという情報があり調査してきました。海岸を一周したところ、6個体のウミガメの死骸がありました。死んですぐのものから、ミイラ状態のものまでありました。すべてアオウミガメで甲らの長さが40センチほどの子どもばかりでした。新しい死骸は外傷もなく、胃には餌である海草がたくさん入っていたことから、死ぬ直前までは元気だったと考えられます。このような情報を集めて、ウミガメが死んでしまう原因を明らかにできれば思います。

平成24年度の入館者数など

2013.1.2

DSC_0141.jpg新年明けましておめでとうございます。旧年はたいへんお世話になりました。昨年度のウミガメ上陸数は少し減り11回でした。ハブにかまれた人はいませんでした。入館者数は7826人でした。平成18年から入館者の数は増加し続けています。今年もわずかではありますが、昨年度よりも約200人多くの方が来所されました。これも皆さまのご理解とご協力があってのものです。これからも地域に根付いた活動をおこない、ここにくれば黒島のことは何でもわかるという研究所を目指していきたいと思います。それでは本年もよろしくお願いいたします。