社会貢献者表彰を受賞しました
2017.11.29
集合写真
式典の様子
安倍昭恵さまとの記念撮影
うみがめ勉強会は、離島振興と持続的なウミガメ調査を実現したとりくみとして、公益財団法人社会貢献支援財団(会長 安倍昭恵 様、総理大臣婦人)より第49回社会貢献者表彰を受賞しました。
2011年の東日本大震災の影響で減少した観光客と伝統的なウミガメ漁の衰退問題を解決しようとして始めました。当時は、当研究所だけで実施しており、我々のような弱小のNPOにとっては金銭的にも人材的にも大きな負担でした。ここまで継続できたのは、早稲田大学と株式会社ブリヂストン社のW-BRIDEGE プロジェクトを始め、沖縄しまたて協会のNPO支援事業、公益財団法人 前川報恩会の地域振興助成、那覇青果社会貢献基金、大成建設歴史・自然環境基金のご支援のお蔭です。現在では、当研究所だけではなく、旅行会社、島の飲食店、海人、全国の大学生らを巻き込んだものへと発展できました。これも、黒島と離島を結ぶ船会社である安栄観光および石垣島ドリーム観光、黒島の飲食店 あーちゃん・ハートランド・ホリエサンド・Iconoma、ウミガメを入手して下さった海人の下地清栄氏、そして、なによりも参加者の皆様の暖かいご支援のお蔭です。ここにお礼申し上げます。
第3回八重山に国立自然史博物館をつくろう!小中高生研究発表大会で講演してきました
2017.10.7
10月21日、「八重山への国立自然史博物館の誘致に向けた推進委員会」より依頼を受け、「第3回『八重山に国立自然史博物館をつくろう!』小中高生研究発表大会」で講評と講演をしてきました。子どもたちの発表は生物調査から光害の研究、ロケットや車の開発に至るまで多様かつハイレベルな内容に驚かせられました。また八重山の子どもたちや自然のために熱心に活動されている皆さんの情熱も感じられる大会でした。
JICA講演
2017.10.7
10月4日 JICAで八重山を訪問していたイランの方々に、ウミガメに関して講演してきました。イランは、私が小学生のころに戦争があったために、観光とは遠いイメージを持っていましたが、現在は復興が進み、観光業にも力を入れているそうです。そのために観光開発によるウミガメへの影響や、ウミガメを産業に取り入れられないかを検討しており、沖縄の現状を知るために来日されました。講演では、人工ビーチにウミガメが産卵した時の対応、ウミガメ勉強会について説明しました。とても熱心で、講演後の休憩時間もすべてが質疑に費やされました。
遠足で放流したウミガメが同時に再発見されました
2017.9.2
このウミガメ達は、今年のゴールデンウィークに黒島研究所に遠足で訪れた平真小学校が3頭同時に放流したウミガメのうちの2個体です。同じ日に放流したウミガメが、同時に再発見されるのは初めてで、私たちも驚きました。まだ、再発見されていない一頭も近いうちに成長した姿をみせてくれるかもしれません。
修学旅行で放流したウミガメが再発見されました
2017.8.28
2015年11月19日に放流したウミガメが再発見されました。このウミガメは共栄学園中学高等学校の皆さんが修学旅行で黒島を訪れた際に放流されれました。甲らの大きさは2㎝、体重は5キロも増えていました。(写真 右:2年前の放流ウミガメに花道を作って放流した。左:再発見されたウミガメ)
アサビシバナで産卵がありました
2017.8.3
アサビシバナ :もともとは海だった
ウミガメの上陸痕跡8/1 黒島港に隣接するアサビシバナでウミガメの産卵がありました。アサビシバナは岩から子どもが海へ飛びこんで遊んでいた場所です。しかし、堤防が作られたことで海流が変わり、砂が堆積して浜となりました。つまり、もともと存在しなかった砂浜です。このためウミガメの産卵は初めてとなります。なお、足跡の痕跡や卵の大きさから、産卵したウミガメの種類はタイマイと推察されています。
黒島ではウミガメは身近にいます
2017.7.12
真ん中にウミガメがいます
場所によっては何匹もいます
観光で訪れる方には、ウミガメの産卵を見たいという方がいらっしゃいます。確かに、ウミガメの産卵は魅力的ですが、実際に産卵は少なく、しかも何時に上陸するかわかりません。私たちも産卵調査する時は、何日もの徹夜を覚悟します。でも、黒島で野生のウミガメに出会うことは簡単です。実は、皆さんが気が付かないだけで、海を眺めていると呼吸のために水面に上がってくる様子を見れます。シュノーケリングが出来ない時は、是非 ウミガメ探しをしてみて下さい。慣れてくるとたくさんのウミガメがいること気が付きます。
新入会員歓迎会
2017.6.30
黒島では、毎年 新たらしく島内に引っ越した人を対象に、新入会員歓迎会をおこないます。写真は仲本集落による余興です。今年は、わずか人口210名の黒島に、なんと17名もの方が新たに加わりました。島育ちの若者も多く戻ってきました。これからの島を支える人たちになってくれるでしょう。
3年前のタイマイが再び産卵に来ました
2017.6.22
甲らの長さは89㎝でした。日本にいるタイマイとしては最大のサイズです。
ウミガメの標識を調べる研修生ら
2014年に装着した標識
6/22日早朝、西の浜でタイマイの産卵がありました。後ろ足に標識がついており番号を確認したところ、2014年に同じ西の浜で産卵した母ガメであることが確認できました。ウミガメ類は数年おきに同じ砂浜で産卵することがあります。また数年後に、この母ガメが再び戻ってこれるような自然の砂浜を残していければと思います。
豊崎美らSUNビーチで産卵がありました。
2017.6.4
沖縄県豊見城市にある人工ビーチ「美らSUNビーチ」でウミガメの上陸跡があると近隣住民の方々からの連絡を受け、確認に行って参りました。このビーチは那覇空港からも近く、観光客の利用が多い場所です。沖縄では人工ビーチやリゾートホテルのビーチでの産卵は珍しいことではありません。しかし、この「美らSUNビー チ」は今月17日に開催されるAKB48の総選挙会場となっていることから、多くの来訪が予想され、連絡をくださった地元の方々や我々もその影響について心配しておりました。6月4日、琉球大学のウミガメ研究サークルちゅらがーみーの田井一樹さん、鈴木智大さんの協力で卵を発見することができました。また、「美らSUNビーチ」の管理担当の方からもウミガメが無事にふ化できるよう対応して頂けるとのお約束も頂けました。ふ化の時期には利用者とウミガメの双方に配慮しながら、産まれた子ガメが無事に海に到達できるよう街灯の消灯も検討して頂けることとなりました。観光と環境、どちらにも配慮した取り組みの好例となることを願っています。
Global FinPrint に協力しています
2017.5.19
オーストラリアのJames Cook 大学が実施しているGlobal FinPrint Projectに協力しています。本調査は棒の先に餌をつけ、近寄ってくるサメやエイを撮影しようというものです。これを世界中で実施し、どの海域に、どのようなサメが、どのぐらいの密度で生息しているかを明らかにします。5月10日から2週間、八重山海域の100ヵ所以上の場所にカメラを設置する予定です。どのような魚たちが撮影されるか楽しみです。
サレジオ高等学校が修学旅行で来所
2017.4.28
ゴンズイの餌やり
ヤシガニの持ち方を、ヤシガニの進化とあわせて解説
先日、サレジオ高等学校の皆様が修学旅行で黒島に来所されました。生憎の大雨でしたので、ゴンズイやオニダルマオコゼの餌やり、ヤシガニの持ち方講座など室内のプログラムを中心に体験して頂きました。これから八重山は梅雨入りしますが、雨天でも皆様にお楽しみ頂けるよう、室内でもウミガメやサメにエサやり体験をできたり、室内の展示物を充実させていきたいと思います。
糸車の寄贈がありました。
2017.4.23
保里にお住まいの宮良寿さんより、自転車のホイールで作られた糸車の寄贈がありました。大正から昭和初期にかけて黒島では養蚕が盛んでした。現在では、黒島の産業は観光や畜産業に変わったため、当時の面影はありません。この糸車は過去に養蚕が行われていた貴重な証拠となります。
ウミガメ勉強会の登録が1000を突破しました
2017.4.8
春夏冬休みやGWなどに実施しているうみがめ勉強会では、放流したウミガメが再び発見された時に連絡をするサービスを実施しています。その登録はハガキで受け付けていますが、登録がついに1,000組を突破しました!中には毎年参加されているご家族もいらっしゃいます。実は本日も再発見がありました!3年前のシルバーウィークに参加された方々にお電話します。みなさん、ご連絡を楽しみに待っていてくださいね。
春のウミガメ勉強会は終了しました
2017.4.2
3月25日から開催していたウミガメ勉強会は、本日 盛況のもと終了しました。次回は4月29日から5月7日までのGWに開催します。皆様のご参加をお待ちしております。本事業は那覇青果市場および大成建設自然・歴史基金の支援で実施されました。
ウミガメの上陸がありました
2017.3.30
西の浜での今シーズン初のウミガメの上陸がありました。足跡からアオウミガメと推測されます。全国でも、まだ上陸の情報はなく、初記録かもしれません。
放流したウミガメが台湾で再発見されました
2017.3.25
3月23日 台湾のI-J Cheng 先生から、日本の標識がついたウミガメが見つかった、と連絡がありました。標識番号を確認したところ、昨年夏のウミガメ勉強会で黒島から放流したタイマイであることがわかりました。残念ながら死んだ状態でしたが、国境を越えて発見された事例になります。
プリンターが寄贈されました
2017.3.19
在沖米国総領事館からプリンターの寄贈がありました。アカウミガメは日本で産卵し、太平洋を横断して、アメリカ大陸の東部で成長します。ウミガメたちと同様に、国境を越えた繋がりを持ち続けたいと思います。
沖縄うみがめ宴会
2017.1.30
2月11日の夜、年に一度、沖縄のウミガメ関係者が集まる亀宴会が那覇でありました。沖縄各地でウメガメ調査をしている地域住民をはじめ、琉球大のウミガメサークル、久米島ウミガメ館、美ら海水族館のウミガメ担当者が集まりました。例年通り話題に事欠くことなく夜遅くまで盛り上がり、今年の産卵シーズンに向けて互いの健闘を誓い合いました。
旧正月
2017.1.30
黒島では行事は旧暦で行われます。1月28日は旧暦1月1日の正月にあたり、黒島の東筋集落では伝統芸能や恒例の大綱引きが行われました。
こちらは仲本集落です。仲本では夜間に開催されます。人口の少ない黒島では、東筋と仲本で同時に行事を開催するだけの人数がいません。そのため、昼は仲本が東筋を手伝い、夜は東筋が仲本を手伝うことで、どちらの集落も行事を開催できます。
須磨友が丘高等学校が修学旅行で来島
2017.1.19
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高校生の皆さんが黒島に修学旅行で来島されました。当日は晴天に恵まれ、黒島の観光名所、ウミガメの放流などを体験されました。そして、昼食には黒島の素材を使ったお弁当やぜんざいが振るまわれました。とても黒島の印象が良かったのか、翌日には校長先生も黒島を視察に訪れました。皆さんにとって良い思い出になったなら、スケジュールを調整した研究所としてもたいへん嬉しく思います。
初セリ
2017.1.13
沖縄県内トップを切って黒島家畜セリ市場で肉用牛のセリが開催されました。新年で最初のセリとあって注目度も高く、マスコミ各社が取材する中、竹富町長が曳いた一番牛にいきなり95万2千円の高値が付きました。続いた2番牛が129万9千円となり、場内が大きくどよめきました(写真 下)。その後も100万越えが何頭かあり、大いに盛り上がりました。好調の背景には全国的な子牛不足もあるようですが、母牛の切り替えなど戦略的な取り組みも功を奏したようです。今後、黒島の基幹産業がこの好調をどうキープしてゆけるか注目したいと思います。
2016年の入館者など
2017.1.13
新年 明けましておめでとうございます。昨年度は9448名の入館者がありました。ハブに咬まれた人は1名でした。当研究所は、これからも黒島の自然や文化を紹介する窓口として、そして、ウミガメが安心して産卵できる美しい砂浜を残すために努力していきます。本年もどうか宜しくお願い致します。