研究所ニュース.2012年

  黒島研究所のお知らせ、所内のイベントの告知や黒島の行事を掲載します
  このページは2012年の記事です

黒島小学校の児童が総合学習で来所

2012.12.21



 黒島小学校の児童4名が来所しました。研究所では、ウミガメの話を中心に、ヤシガニやネズミ・ヘビなどの様々な動物の生態について、実物をみながら学習していました。ヤシガニに4本目の足が隠れていることなど、普段みている生き物でも気づかないことがあることに驚いていました。これからも島の自然や文化にもっと関心をもってもらいたいと思います。

奈良県高校が修学旅行で来所

2012.12.19



 18日から19日の2日にわけて奈良県立五條高等学校のみなさんが修学旅行で黒島を訪れた。黒島研究所ではウミガメ学習と放流を体験しました。2日間とも冷え込んで空模様もよくありませんでしたが、海のない奈良県から来ている皆さんには特に八重山の海の素晴らしさを感じて頂きたいと思いました。

御宿ウミガメを守る会が放流したウミガメを再発見

2012.12.12


 12月11日、標識のついたアオウミガメが再発見されました。放流履歴を調べてみると、2009年9月9日に黒島から御宿ウミガメを守る会が放流したものでした。3年3ヶ月ぶりの再発見となります。甲らの長さは52cmから61cmに、体重は19キロから32キロに成長していました。約3年間で標識は表側の数字がすり減って消えていましたが、裏側の番号は残っていました。

黒島で古謡発表大会を開催

2012.12.10



 竹富町古謡発表会が黒島で開催されました。島々から集まった人々が各地に伝わる古謡を披露しました。古謡の歌詞にはそれぞれの地域の暮らしぶりや自然、生物などが歌詞に含まれています。その継承や保存は大きな価値があり、この大会で発表することも、次世代へ引き継ぎとして貢献しています。黒島からは家を新築した時のお祝いで歌われる「家(やー)造ぃジラバ」が披露されました。

海人三郎さんが来所

2012.11.11



海人三郎こと下地さんが来所されました。八重山では知らない人がいないと言われるほど、有名な海人です。その魚突きの腕前は凄まじく、一回の漁で五百キロも獲ることもあったそうです。当日も最近獲った数十キロの魚の写真をたくさん見せてくれました。ウミガメ漁をできる数少ない人でもあり、当研究所の調査にはいつもご協力頂いています。研究所では、ウミガメに関わる興味深い話をたくさん聞かせて頂きました。毎日、海にでている熟練の漁師こそが、誰よりもウミガメに詳しい人であると実感しました。

2012年、黒島西の浜におけるウミガメ産卵状況

2012.10.15


 今年、西の浜ではアカウミガメ1回、アオウミガメ4回の産卵がありました。図を見るとわかるように、近年の産卵数は10回未満の状態が続いています。アオウミガメの産卵は4回ありましたが、何度か直接観察し、標識をつけて確認したところ、どうやら同じ個体のようです。つまり今年の西の浜に来た母ガメは、アオウミガメ1個体、アカウミガメ1個体のたった2個体でした。またタイマイの産卵は6年連続で継続されていましたが、今年はありませんでした。全国的にはアカウミガメの産卵が多いという情報がありますが、西の浜ではまだまだ回復傾向にないようです。なおグラフにはいれてませんが、仲本海岸の近くの浜で、アカウミガメの産卵が一回ありました。

黒島小中学校新校舎落成祝い

2012.10.6



10月4日、小中学校の新校舎が完成しました。鉄筋コンクリートの2階建ての作りになっており、柱には児童生徒の書いたモザイク画があります。標高が低い黒島は、1771年の地震の時に、島の東側が津波で流されてしまった歴史があります。同校は緊急時の避難場所としても利用できるようになっています。現在、児童生徒はあわせて10人しかおらず、竹富町の中でも鳩間島に次いで少ない状況になっています。新校舎が長く活用されるためには、一人でも子どもをふやすことが大切になっています。写真:家造りジラバを踊る児童生徒

ケヅメリクガメがやってきました

2012.9.9



 石垣島のケヅメリクガメ愛好家である「高さんの店」(中華料理店)様より昨年10月2日に孵化したケヅメリクガメ2匹を寄贈して頂きました。遠足や修学旅行などで黒島を訪れた子どもたちを対象としたウミガメ学習等で、ウミガメの形態を学ぶ際の比較対象として、格好の教材となって活躍してくれると思います。ご寄贈ありがとうございました。

ウミガメ勉強会の休止のお知らせ

2012.8.22


台風のためウミガメ勉強会を休止します。今後 数日間は荒天が予想されており、勉強会も開催できない見込みです。

黒島ナイトミュージアムあと3日!

2012.8.17



黒島婦人会と黒島研究所が初の試みとして10日から実施している『黒島ナイトミュージアム』は、おかげさまで連日大盛況です。大人気のナマコの実験も毎晩実施中です。ウミガメの赤ちゃんが卵から孵化する様子を観察できた夜もありました。婦人会による黒島の伝統芸能は、屋外で実施していますが、昨日は雨のため資料展示室での披露となりました。写真はモーヤー(カチャーシー)教室の模様です。雨ニモマケズ盛り上がっていました。残すことろあと3日!皆さまのご参加をお待ちしております。お申込みは各民宿で。

ウミガメ勉強会の休止のお知らせ

2012.8.1

台風の影響により、8月2・3日のウミガメ勉強会を中止します。

ウミガメ勉強会の休止のお知らせ

2012.7.30

台風の影響により、7月31日、8月1日のウミガメ勉強会を中止します。

ウミガメ勉強会を開催中

2012.7.23


ウミガメ勉強会を開催中です。今夏も多くの方にご参加いただいています。写真のようなウミガメに関する解説のほかに、ウミガメの放流やふれあい&記念撮影の時間もありますので、皆さま是非ご参加ください。※黒島豊年祭がある7月29日は開催しませんので、ご了承ください。

ウミガメ勉強会で放流したウミガメを再発見

2012.7.11



昨年の夏休みのウミガメ勉強会で放流したウミガメが再発見されました。約一年ぶりになります。甲らの長さは約1cm大きくなっていました。今年の勉強会の様子を見るために戻ってきたのでしょうか。今年の夏休みもウミガメ勉強会を開催し、毎日ウミガメの放流を実施しますので、観光の際には是非ご参加ください。

豊年祭の日程が決定しました

2012.6.25

黒島最大の神行事である豊年祭の日程が7月29日に決定しました。なお当日は研究所は開館しており見学は可能ですが、夏休み特別企画『うみがめ勉強会』はお休み致します。島々の豊年祭で唯一、砂浜で開催される黒島の豊年祭にぜひ足をお運びください。

夏休みのイベントの決定

2012.6.15

○『うみがめ勉強会』今夏も開催!

 7月21日から8月31日の夏休み期間中、『うみがめ勉強会』を開催します。ウミガメの生態についての解説やふれあいなどのほか、生態解明のために身体測定をし、標識を装着したウミガメを毎日1頭ずつ放流します。100キロオーバーの大きなウミガメを放流する日もあります。期間中は毎日11時30分スタートです。この企画はウミガメの回遊調査を公開で実施することにより、海洋生物への関心とウミガメ調査への理解を目的とするものです。
※1豊年祭と台風接近等による荒天時は開催を見合わせます。
※2勉強会は無料ですが、入館料がお一人さま300円かかります。

○『黒島ナイトミュージアム』開催決定!

 8月10日~19日の10日間、黒島婦人会と合同で『黒島ナイトミュージアム』を午後8時30分より開催します。夜の研究所を学芸員が特別解説するほか、黒島の婦人たちによる黒島の伝統芸能をご鑑賞いただけます。圧巻の黒島口説をはじめとする黒島の伝統芸能をお楽しみください。さらにナイトミュージアム開催中にウミガメが上陸した場合、産卵の観察を実施します。参加費は大人2,500円、小人1,400円、幼児は無料です。お申込みは各宿で受け付けております。

川平老人クラブ寿会のみなさんが来島

2012.5.20


 19 日、石垣島の川平老人クラブ寿会のみなさん42名が黒島に来島しました。島民の協力で島内を巡ったり、当研究所を見学しながら昼食をとりました。研究所のかまどでアーサ汁を作って振る舞った黒島老人クラブ会長のご家族らが、急きょ黒島の伝統芸能「黒島口説」を披露していました。(写真)港でのウミガメ放流では、みなさんが拍手でウミガメを見送っていました。暑い中、みなさんお疲れ様でした。

アオウミガメの上陸を確認

2012.5.17


 アオウミガメの上陸を観察しました。砂浜に上陸した後は3時間ほど、産卵場所を探していました。しかし、砂を上手く掘ることができなかったのか、産卵せずに海に戻りました。また、西の浜に戻ってきてくれるといいですね。

飼育タイマイ野生復帰プロジェクト

2012.5.16


 5月14・15日に、名古屋港水族館で生まれたタイマイ38個体を放流しました。名古屋港水族館では世界で唯一 屋内でタイマイの繁殖をしています。生まれたタイマイは飼育され、大きくなってから放流されます。しかし、タイマイは本来サンゴ礁の海に生息しているため、名古屋周辺で放流するわけにはいきません。そこで、当研究所と共同研究として、黒島の周辺海域で放流しています。人に育てられたウミガメが自然の環境に適応し、野生のタイマイたちの中にとけこんでいけるのか。まだはっきりとしたことはわかりません。これから少しづつ調査していきたいと思います。

今年2回目のウミガメの産卵

2012.5.1


 西の浜で今年2回目の産卵がありました。足跡と卵の大きさからアオウミガメと考えられます。ウミガメ類はだいたい2週間の間隔で、同じ浜で産卵することが知られています。おそらく4月15日に確認されたものと同じ母ウミガメではないかと思います。また2週間後が楽しみです。

アースライドツアーで放流したウミガメを再発見

2012.5.1


 2010年11月22日にアースライドツアーで放流したアオウミガメを再発見しました。漁師の方が網に絡まっていたところを発見し、当研究所で引き取りました。約一年半ぶりの再会でした。甲らの長さは66.8cmで約4cm大きくなっていました。体重は45.9kgで、約8kgも成長していました。今までの調査で、八重山に生息する子どものアオウミガメは(80cmでようやく大人です)、あまり回遊せずに生活していることがわかってきています。このウミガメも八重山諸島で、餌を食べて成長していたのでしょう。

今年のウミガメ初産卵

2012.4.26


 4月16日、黒島でウミガメの初産卵がありました。大雨のため、足跡はかなり見難くなっていました。卵を探して大きさを調べてみたところ、アオウミガメと推測されました。八重山諸島のアオウミガメの産卵は7・8月がピークですから、かなり早い産卵と言えます。この数年間、黒島では4月に産卵が無かったので、今年は幸先の良いスタートです。これからもたくさんのウミガメが産卵に来ることを願っています。

キシノウエトカゲを発見

2012.4.12


 島の方から「ヘビのような大きなトカゲが死んでいる」という電話がありました。現地に行くとキシノウエトカゲが死んでいました。キシノウエトカゲは体長40cmにも達する。日本最大のトカゲです。宮古と八重山諸島のみで生息しており、国の天然記念物に指定されています。黒島では、島のおじーから以前はたくさんいたという話を聞いていますし、太田(1983)の調査でも確認されています。しかし、近年は滅多に見ることができず、一年に数回の目撃情報があるだけでした。今回の発見は、黒島にキシノウエトカゲがまだ生き残っているという確かな証拠になります。

大型連休期間にウミガメ勉強会を開催します

2012.4.10

見出しのとおり、ゴールデンウィーク期間中にウミガメ勉強会を開催します。
ウミガメの標識放流調査をとおして、種類の見分け方から、ウミガメの生態を研究員が解説します。

期間 4/28-5/6
時間 午前11時から、1時間程度。(5月2日は12時からになります)
場所 黒島研究所 (勉強会は無料ですが、入館料は300円になります)
※変更があれば当ホームページでお知らせします

多くの皆様のお越しをお待ちしております。

大阪の中学校が修学旅行で来島

2012.3.15



①島の方に島内を案内してもらう。八重山では庭にバナナを植えることも多い。


②牧場で畜産体験。畜産業は黒島の基幹産業の一つ。


③黒島研究所でウミガメの測定。この他に剥製を使ったウミガメの生態を勉強


④最後は皆で測定し、標識をつけたウミガメを放流

 大阪の中学校2年生の皆さんが修学旅行で黒島を訪れました。黒島内を車で観光したほか、島人のガイドで東筋を散策したり、畜産農家を訪ねて牛へ餌をあげるなどの体験をして黒島を満喫していました。黒島研究所ではウミガメの生態について学んだり、放流をしました。中学2年生がたった二人しかいない黒島に50名もの中学2年生が訪れたことに、島内観光に協力したPTA副会長からは黒島校への転入をPRする一幕もありました。

遠足で放流したウミガメを再発見

2012.3.8



 吉原小学校が放流したアオウミガメが再発見されました。このウミガメは、2009年4月30日に、当研究所に遠足で訪れた際に放流したものです。約2年ぶりの再発見になります。甲らの長さ44cm、体重11kgでした。放流したときと比べて、甲長は約4cm、体重は3kg、大きく成長していました。写真(上:2年ぶりに再発見されたアオウミガメ、下:放流時に装着していた標識)

牛まつりでの送迎について

2012.2.22


 2月26日に開催される「牛まつり」で、会場から黒島研究所とビジターセンターを結ぶ無料の送迎を実施します。朝8時半から運行を開始しますので、始発の船で黒島を訪れての利用も可能です。17時で終了予定ですが、利用者が居る場合は延長しますので、最終の船まで黒島に滞在する方もご利用ください。

星の観望会のお知らせ

2012.2.20


 黒島ビジターセンター主催の「星の観望会」が開催されます。石垣島天文台とNPO法人八重山星の会の方が駆け付けてくださり、天候が悪くても楽しい星の話が聞ける予定です。

 黒島は八重山の他の島々と比べ民家も少なく、大きな施設もないため夜は真っ暗で、満点の星空をご覧頂けます。この日の深夜、天候が良ければ南の海上に南十字座を見ることもできます。3月17日前後に八重山を旅行される方は黒島に宿泊されてはいかがでしょうか。

 詳細は後日お知らせします。

春休みウミガメ勉強会のお知らせ

2012.2.11


春休みに、ウミガメ勉強会&放流を開催します。
ウミガメの標識放流調査をとおして、種類の見分け方から、ウミガメの生態を研究員が解説します。

期間 3/17-4/3
時間 午前11時から、1時間程度
場所 黒島研究所 (勉強会は無料ですが、入館料は300円になります)
※変更があれば当ホームページでお知らせします

多くの皆様のお越しをお待ちしております。

中国からのアドバルーン

2012.1.10



12月に続いて、アドバルーンが見つかりました。12月のものと違って、垂れ幕はありませんでしたが、中国でお祝いに使うものでしょう。中には水素が入っているという情報があります。引火する可能性があるので、見つけた方は注意してください。